事例紹介

ITソリューション事例

株式会社ブロンコビリー様
株式会社ブロンコビリー 取締役管理部長 古田光浩氏、商品部 市川峰氏

  • 導入事例
  • 飲食業

ブロンコビリーは、勉強会(集合型研修)で使うテレビ研修システムの構築を、
プラネットに依頼しました。
最も重視したのは『お肉のシズル感がリアルに分かること』です。

株式会社ブロンコビリーの取締役管理部長 古田光浩氏、商品部 市川峰氏に、プラネットにテレビ研修システムの構築を依頼した経緯とその効果について詳しくお伺いしました。

株式会社ブロンコビリー

ブロンコビリーの業態

ブロンコビリーは東海、関東を中心にチェーン展開しているステーキハウスです。特色は、「備長炭使用のこだわり炭焼きステーキ&ハンバーグ」、「食べ放題のサラダバー」、「魚沼産コシヒカリ100%の大かまどごはん」など。店舗数は全店直営で2015年9月末現在93店(※1)ですが、2020年までに関東を中心に200店に増やすことを計画中。その基礎固めとして2014年には神奈川県に自社工場を開設しました。本社は愛知県名古屋市、創業1978 年、従業員数274名(※1)、飲食業界では経常利益率第1位(※2)という、いま注目の飲食企業です。

※1. 2015年9月30日現在
※2. 日経MJ 2014年度の調査による

 


※ 本事例は、一般に販売されている「テレビ会議システム」を使って、ブロンコビリー様向けに「テレビ研修システム」を構築したものです。

プラネットにテレビ研修システムの構築を依頼

- ブロンコビリーでは、プラネットが構築したテレビ研修システムをどう活用していますか。

ブロンコビリーではプラネットに依頼して構築したテレビ研修システムを、「勉強会における双方型の研修システム」として活用しています。

勉強会では各エリアの社員および店長、十数名が月に一度特定店舗に集まって、下記のような形で店内テレビに映し出される研修映像を見ます。
映っているのは静止画ではなく、愛知県のトレーニングセンターで実際に調理している様子のライブ動画です。センターで実際に調理をしている様子をライブ中継します。



この写真だけではよく分かりませんが、テレビに映し出される画面は、非常に鮮明で、料理が美味しそうに見えますし、また焼き上げるときの音もよく聞こえま す。今回のシステムで使用している製品はパナソニックの『HDコム』ですが、画質や音質の鮮明さは、さすがと思わせるものがあります。

つづいて映像の発信元、愛知県のブロンコビリー・トレーニングセンターでの「講話(人による語り)(左)」と「調理(右)」の撮影風景です。




その他、勉強会の概要は次のとおりです。

項目 内容 備考
参加者 各エリア(7~8店舗)の
店長および社員全員
エリアマネージャーも参加
開催頻度 月1回 全10エリアで月1 開催しているので、会社全体では月10回、開催していることになります。
映像の発信場所 工場兼トレーニングセンター 愛知県春日井市
所要時間 2時間
第一部: 「企業理念唱和」、「フィロソフィ輪読」、「業績報告」、「部門長講話」
第二部: 「調理指導」、「質疑応答」、「各拠点辞令」

 

研修の品質や回数を落とさず、しかしコストは抑えたい

取締役管理部長 古田光浩氏

- システム導入前の課題を教えてください。

ブロンコビリーは、創業当初から勉強会など社員研修に注力していました。主な内容は「理念浸透」、そして「調理ノウハウの伝達」です。

まず「理念浸透」については、店舗が少ないころは全社員を一箇所に集めて社長が直接語りかける「直接指導」を通じて実現していました。とにかく直接語りかければよかったのです。

しかしその後、店舗が増えエリアが広範囲に渡るようになってからは「間接指導」に変わりました。具体的にはエリア内の7~8店舗のスタッフを1つの店舗に集 めた上で、エリアマネージャーが「幹部会議で確認した会社および社長の方針」を伝えるというものです。この間接手法はコストや効率性で利点がある一方、結局のところ社長の「肉声」は伝わらないので、真の意味で現場に理念を浸透できるかどうか懸念がありました。

次に「調理ノウハウの伝達」で すが、以前はトレーニングセンターに全社員を集め、その場でステーキを焼いて見せ、質問を受けるという「直接ライブ指導」でした。関東の店舗の社員も月に 一回、名古屋に集めて(出張させて)いました。しかしこの手法には、「出張費、社員の時間コスト、現場のシフト調整コストなどが膨大」という難点がありました。

特に弊社は現在、関東での積極出店を進めており2020年には200店以上に拡張する予定なので、「本社での直接指導」を続けていると、費用も比例して増え続けることになります。このコスト増は回避する必要があります。

もちろん研修を縮小するということはありえません。ブロンコビリーは「ご馳走レストラン」です。お客様に美味しい食事と楽しいひとときをご提供するためにも、各店舗の調理技術や接客品質を向上させること、経営理念を浸透させることはきわめて重要です。

研修の品質や回数を落とさず、しかしコストは抑えたい。それを実現するための手段として、「テレビを使った遠隔研修」に着目しました。2012年6月には製品の具体的な検討を開始しました。

「お肉のシズル感がリアルに分かる」が最も重要

- テレビ研修システムを検討する際、製品に何を求めましたか。

もっとも重視した条件は画質、つまり「お肉のシズル感がリアルに分かること」です。

調理研修をテレビで行う場合、「実際にお肉を焼いている場面をライブ中継」することになります。このときお肉の焼き加減、焼けている表面の様子、肉汁の滴り具合などを、「映像」を通して社員に実感させる必要があります。

また同じ理由で音質、つまり「お肉の焼ける音がきちんと伝わること」も重視しました。「焼き台にお肉を置いた瞬間の『ジュッ』」という音」、「焼いているときにお肉の表面がブツブツいっている音」などは、ぜひリアルに聞かせたいところでした。

このような要件のもと、取引のあった各メーカーに声をかけたのですが、率直にいってどのシステムも映像、音質面では十分ではありませんでした。

そもそも「テレビ会議用」のシステムだからなのか、映像や音質については各メーカーともにそれほどこだわっておらず、「お肉のシズル感がよく分かりませんね」とコメントしても、「そうですか」という返事が返るだけでした。

そんな中で、「飲食業ならではの映像、音質へのこだわり」を良く理解し、それに呼応するデモをしてくれたのが、プラネットだったのです。

飲食業の現場をよく理解したデモ

- プラネットからどんなデモがあったのでしょうか。

プラネットからは合計3回のデモがありました。1回目と2回目は新横浜のショールームで、3回目は弊社の店舗で行われました。

初回のデモには社長と私とが参加しました。内容は、「他地区のショールームとつないで、『HDコム』の画面を通してお肉が実際にどう見えるのかをプレゼンす る」というもので、映像を見た社長は「これはいい」と感嘆していました。トップ層へのデモは理屈ではなく「実際に見せること」が重要です。

2回目は人が話す様子を伝えるデモでした。画面の中で話し手が左右に動くと、映像だけでなく、声も左右に動くのがわかります。このライブ感の高さは、社長や管理職の講話の中継に有効だと思いました。

3回目はショールームではなく、実際に弊社のトレーニングセンターと店舗をつないで、勉強会を模擬するかたちで行いました。このとき印象深いできごとがあり、それが導入の決め手となりました。

現場社員の一言が導入の決め手に

- どんなことがあったのでしょうか。

デモの後半では「ハンバーグの焼き方の調理講習」を行いました。その様子をテレビ越しに見ていた社員から、「ハンバーグのお肉は、あれだけ赤くて大丈夫なのですか?」と質問が出たのです。

こういう質問が出るのは『HDコム』の画質が、飲食業基準で見て十分な水準に達していることの証明です。「これなら使える」と社内で総意がまとまりました。

この時点で「『HDコム』を使ったテレビ研修システムの構築をプラネットに依頼すること」がほぼ決まりました。その後はプラネットと、具体的な運用方法の打ち合わせを始めました。

「現場で使える」ようにするための様々な工夫

- どんな打ち合わせを行ったのでしょうか。

プラネットとは「テレビ研修システムの現場での細かい運用方法」について協議しました。

具体的には、

  • 「テレビ会議用のカメラでは、調理している手元が映せない → ハンディカメラを使う」
  • 「講師は話しながら調理する → 集音マイクが必要 → ということは音声の入力系統が複数になる → ミキサーが必要」
のように「勉強会の円滑進行の妨げとなること」を一つ一つつぶしていきました。

 

プラネットは非常に真剣でした。ときには「安い機材でいいのでは」という弊社の意見に対し、「御社は映像や音声に最高のレベルを希望しています、ということはこのレベルの機材が必要になります」と反論があることもありました。

またプラネットには、社長から出された「システム一式を1つのケースに格納して運搬可能にする」というアイディアも実現していただきました。

格納ケースを特注。運用工数の最小化を図る

ケース表面(蓋を外した状態)
ケース裏面。ケーブルをつないだまま格納可能
裏蓋を開けて、ケーブルを取り出し…
テレビに接続

- 「システム全体を運搬可能にする」とは具体的には。

テレビ研修システムは、通常、現地に固定設置して使います。私たちも当初は各エリアの「勉強会用の店舗」にシステムを固定設置することを考えていました。それに対し、社長からは「今後、店舗が増えるのだから、可動式にしたらどうか」というコメントがありました。

ブロンコビリーは現在、「2020年までに200店に」という拡張期にあります。今後、店が増えれば「エリアの再編成 → 勉強会用店舗の変更」もありえま す。こうした前提があるにも関わらず、システムを固定設置していると、勉強会店舗を変更するとき、インターネット回線など各種工事が必要になり、コスト増につながります。しかし可動式にしておけば店舗が変わっても、システムをまるごと運び込めばよいだけです。さっそくプラネットに相談しました。

最初は既製品のケースを使うことを考えましたが、それではテレビ研修に必要な機材の「すべて」を格納できないと分かったので、専用のケースを特注することにしました。

特注の仕様を決めるにあたっては、「全機材を一括格納すること」だけでなく、「テレビ研修の毎回の準備工数を最小限にすること」も重視しました。具体的には、勉強会のたびに一から配線しなくてすむよう、ケースにはシステム一式を、「配線したまま」で格納できるようにしました。

こうすればテ レビ研修の下準備は「システムを取り出す → インターネット回線、ディスプレイに接続する → マイクとカメラをセットする → 電源を入れる」というだけで済みます。つまりシステム一式をスタンバイ状態でケースに格納できるよう工夫したわけです。私たちのこんな要望にもプラネットはていねいに対応してくれました。

実際に使ってみての評価

商品部 市川峰氏

- 今回構築したテレビ研修システムの、実際に使って分かった良さについて教えてください。

プラネットが構築したシステムを使ってみて、次のような効果を実感しています。
 

良い点1. 「調理の手元がよく見える」
従来の集合研修では、調理台の回りに参加者を集めて見学させていましたが、この方法では後ろの人には調理者の手元がよく見えません。しかしテレビなら参加者全員に等しく見せることが可能ですし、必要に応じてクローズアップもできます。これは集合研修よりもテレビ研修の方が優れている点だといえます。

良い点2. 「PowerPointが有効」
調理台前での集合研修の場合、ポイントを言語で全員に伝えることが困難ですが、テレビ研修ではPowerPointで作成した資料を映し出せるので、要点情報を的確に伝達できます。

良い点3. 「調理講師のさらなるモチベーション向上」
カメラを向けられるという環境のせいか、調理講師の「伝えてやるんだ」という気合いが、以前にも増して向上しているように思います。

良い点4. 「新メニュー教育の効率化」
先日、新メニューの調理講習をテレビ研修システムを使って行いました。メニュー改定の講習をテレビ研修システムで行うのは初めてのことだったので、念のため 講習会の会場には、本部から調理サポート要員を1名派遣しましたが、実際にはテレビ研修だけで情報は十分に伝わったので、派遣の必要はありませんでした。 今後はメニュー改定の調理講習はテレビ研修中心で行う予定です(※)。

※ メニュー改定の試作会では、店長全員が実際に集まって研修を行います。

良い点5. 「将来にわたる確実なコスト削減」
従来の集合研修では、「参加者の出張費用」、「現場のシフト調整の手間」など多くのコストが発生していました。これらは店舗数が増えれば、比例して増える性質のコストですが、今回のテレビ研修システムの導入により、そうした「将来のコスト増」の心配はなくなりました。

良い点6. 「トップと現場のコミュニケーション頻度の向上」
飲食業の場合、店舗数が少ないうちは社長とスタッフが直接コミュニケーションをとれますが、会社が大きくなり店舗が増えていくと、どうしても直接指導の機会が減ってきます。テレビ研修システムを使えば、「社長の肉声による指導」の頻度を増やすことができます。

良い点7. 「集合研修との相乗効果」
テ レビ研修システムと、実際に集合して行う研修は、「互いに補完し合うもの」という位置づけです。研修を導入した現在も、年初には社員、パート・アルバイト 1200人が一同に会する年頭会議や、毎月1回の店長会議を行っております。テレビ研修と集合研修は、適所で使い分けて相乗効果をあげていきたいと考えて います。

採用説明会での活用も検討中

- テレビ研修システムの今後の活用計画を教えてください。

テレビ研修システムは、今後は「パート・アルバイト向けの調理講習や接客講習」に用途を拡大する予定です。講習内容をアーカイブとして録画保存し、新入社員向けの教育に活用することも検討しています。

新卒採用説明会のツールとして使うことも検討しています。具体的には、「東京事務所と名古屋本社をテレビで結んでの質問会」というかたちです。新卒のみなさんが弊社の社長や調理責任者と直接会話できる機会を設けたいと考えています。

プラネットへの今後の期待

- プラネットへの今後の期待をお聞かせください。

これまで多くのITベンダーと付き合ってきましたが、「飲食業向けの映像ソリューション」をここまで具体的に提案してきたのはプラネットがはじめてです。

今後も引き続きブロンコビリーの悩みや課題を解決するため、さまざまな提案をしていただくことを期待しています。今後とも宜しくお願いします。
 

写真左:プラネット営業担当・鈴木

プラネット担当者の声

このたびはプラネットよりテレビ研修システムをご導入いただきましてありがとうございました。
また、今回の事例インタビューにあたり多大なるご協力をいただきましたこと、重ねて御礼申し上げます。

ブロンコビリー様からのご要望をかなえるため、 各ハードベンダーのテレビ会議システムを選定し、 ご提案するにあたっては、次のことを第一の目的としました。

研修システムとして効率化・コスト削減の実現はもちろんのこと、 それを「"気持ちよく"、”いい意味で楽しく”、 テレビ研修に参加する社員の皆様方のモチベーション向上につながり、 "使い続けられる仕組み"として提供する」ということです。

本文中にもあるとおり、導入にあたっていくつかの難題が浮上しましたが、 ソリューションベンダーとしてご提案を重ねた結果、 単なるテレビ会議システムではなく、テレビ研修システムとして ご活用していただいていることをとても誇りに思います。
 

------------------------------------【課題とプラネットのご提案の例】--------------------------------------------

課題①:厨房での撮影時、換気ダクトの音をマイクが拾ってしまい、とてもうるさく感じる
解決策①:
  →別途集音用マイクを用意してピンポイントに肉の焼ける音を拾うことにしました!

課題②:解決案①の複数のマイクにすると、新たな問題として音がぶつかりうまくいかない
解決策②:
  →録音スタジオ用のミキサー卓を入れ、マイクの音をミックスしてコントロールさせるようにしました!
   (結果、料理番組のテレビ放送のような構成が完成)

課題③:テレビ研修システムを移動式にしたいがメーカーが保証してくれるような運搬用ケースがなかなか見付からない
解決策③:
  →テレビ研修システム機材運搬用キャスター付きケースをオーダーメイドで制作しました! などなど

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色々至らない点もあったかと思いますが、 これからもブロンコビリー様のご発展に貢献できるよう精進してまいります。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。

※ 事例紹介取材日時 : 2015年9月

※ 事例制作 : カスタマワイズ

※ 本事例の掲載内容は、取材時のものです。